〈激白〉セブン&アイのデイカス社長が「国内企業としての成長はもう限界」と語る真意・・・6月、アメリカ・ダラスに自らの事務所を構えた理由とは?
「スケールメリットを生かす機能がない」
――8月6日に公表した中期経営計画の発表会見では「真のグローバル企業になれていない」と発言しました。社長就任から約3カ月で見えてきた課題は。
「セブン‐イレブン」は国内でも、また世界でも1位のコンビニエンスストアチェーンだ。世界中のセブンに1日6000万人のお客様が訪れるというのは、実に素晴らしいこと。
しかし、これまでのセブン&アイは海外の子会社を持つ国内企業にすぎなかった、と言わざるをえない。
私はこれまでさまざまなグローバル企業を歩んできたが、セブン&アイには他のグローバル企業では当然ある、スケールメリットを生かすための機能がホールディングスになかった。個別で完結する事業会社の集団だった。
調達やテクノロジーなどでシナジーを活用できていないことに加えて、なによりも重大なのが人材の面。グローバルの視点で事業をマネジメントできる人材を育成するシステムがない。



















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