知らないと損する、経済とおかねの話。大手証券会社で、長年、個人の資産運用相談を担当し、接したお客様は3万人以上。さらに「経済や投資の基本テキスト」などのコンテンツを制作し、延べ40万人以上に「経済とおかね」に関する授業を開催してきた大江英樹氏。
新入社員から、ファイナンシャルプランナーといったおかねの専門家に至るまで「これ以上ないくらい、わかりやすい」と評判の内容が、このたび『知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生』として書籍化。
本連載では、書籍では紹介しきれなかった、人生のここ一番の選択から、日々の買い物まで、あなたが人生で損をしないために知っておくべき「経済とおかね」の超基本の一部をお伝えします!
年金? 評判悪いよね
年金、特に国が運営している公的年金については、いつの時代でもあまり評判がよくありません。特に制度を主管している厚生労働省、そして日本年金機構はその前身である社会保険庁時代から、いくつもの不祥事が取り上げられてきました。
古くはグリーンピアのように、年金積立金を投入した非常に効率の悪い投資と言われた案件から、2007年に大きく取り上げられた年金記録問題、そして最近では2015年の5月に起きた加入者の個人情報流出問題など、数え上げるとキリがありません。
年金というのは、私たちにとっては老後の生活を賄う大切な手段であるからこそ、こういった問題が大きく取り上げられるのですが、こういう不祥事は別に年金だけに限らず、ほかの官庁や民間企業においても発生しています。
組織というのは人間が運営していくわけですから、多かれ少なかれ、こういう不祥事がつきまとうものです。でも、たまたま何らかの不祥事があったからといって、その組織が作っている製品やサービスが、全部、否定されるというわけではありません。
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