その投資、「株主優待」にだまされてませんか? アイドル「握手券」と共通する意外な心理

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株主優待につられて、投資先を選んでいませんか?(写真 : jessie / PIXTA)
知らないと損する、経済とおかねの話。大手証券会社で、長年、個人の資産運用相談を担当し、接したお客様は3万人以上。さらに「経済や投資の基本テキスト」などのコンテンツを制作し、40万人以上に「経済とおかね」に関する授業を開催してきた大江英樹氏。 
新入社員から、ファイナンシャルプランナーといったおかねの専門家に至るまで「これ以上ないくらい、わかりやすい」と評判の内容が、このたび『知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生』として書籍化。
本連載では、書籍では紹介しきれなかった、人生のここ一番の選択から、日々の買い物まで、あなたが人生で損をしないために知っておくべき「経済とおかね」の超基本の一部をお伝えします!

株主優待は“お得感がいっぱい” 

40万人が学んだ、人生で損しないための「経済とおかね」の授業、待望の書籍化

株式投資をする楽しみのひとつに、株主優待があります。雑誌やネット記事でも、この「株主優待」を取り上げたものは、つねに高い人気を得ているようです。知り合いのある雑誌の編集者は「困ったときの株主優待頼み」とさえおっしゃっていました。株主優待特集記事になると必ず登場する著名な棋士の方は、株主優待銘柄を数百銘柄、金額にして数億円を持っているということだそうです。その方は何と、生活のかなりの部分を株主優待で賄っていらっしゃるそうですから、ここまでくるとまさに“優待名人”と言っていいでしょう。 

株主優待を実施している会社の数は1200社以上あり、その多くは食品、外食、小売り、レジャー、鉄道・空輸といった、われわれの生活に密着した企業です。株主優待として送られてくる品物の中身は、自社製品や自社製品・サービス購入の優待券ですから、身近な楽しみが得られることは間違いありません。

実際に優待で食品の詰め合わせなどが送られてくると、とても得した気持ちになります。私自身も優待銘柄をいくつか持っていますが、今年はどんなものが送られてくるのだろうかと、ひそかに楽しみにしています。

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