個人が機関投資家より「圧倒的」に有利な点 大学財団と個人投資家の共通点
前回、前々回と、ハーバードやイェールなどがすばらしいリターンを残してきたエンダウメント(大学財団)の投資戦略について説明してきました。
しかし、規模も経験もまったく異なる個人投資家が、エンダウメントと同じ手法で投資する意義はあるのでしょうか。そして、そもそもそんなことが可能なのでしょうか。
今回は、個人投資家のみなさんがエンダウメント投資戦略をお手本にすべき理由、お手本にできる理由を説明します。
機関投資家はエンダウメント戦略をマネできない
個人投資家の話に入る前に、エンダウメント以外のほかの機関投資家について、見てみたいと思います。一口に機関投資家といっても、いろいろなプロがいます。大きくくくると、
という3つのカテゴリーに大別できます。
このうち、年金と金融機関は、その運用資金の性格がとてもよく似ています。それは、年金債務や預金債務・保険債務という形で、家計(個人)から資金を預かり、運用しているということです。つまり、借金をして、それを運用しているのです。
こうした機関投資家は、一般的には、元本を保証して集めた資金を組織の役職員が運用しますので、元本をできるだけ毀損しない手堅い運用を好みます。また、運用状況を四半期とか年度などで管理し、評価する必要がありますので、大きなリターンよりも、できるだけ負けないという選択肢を選ぶことになります。
ですから、長期間でのパフォーマンスを追求するうえで避けて通れないリスク、一時的な評価上の損失(ドローダウン)を許容することが難しくなりがちです。
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