ハーバード、イェールが高利で運用できる理由 個人投資家が使える「必勝戦略」とは?
前回のコラム「ハーバード、イェールに学ぶラクラク投資術」では、世界に数多くの機関投資家がいる中で、エンダウメント(大学財団)が長期間にわたって驚異的な運用実績を残してきたことを紹介しました。今回はエンダウメント投資の投資戦略について、詳しく解説したいと思います。
エンダウメント投資の「4つの特徴」とは?
エンダウメント投資戦略の基礎をつくったのは、1985年にウォール街を離れてイェール大学の運用業務に転じたデイビッド・スウェンセン氏だといわれています。そのスウェンセン氏が掲げた骨子は、次の4つでした。
(1)長期で投資する
(2)分散投資を徹底する
(3)オルタナティブ投資を積極的に活用する
(4)外部の優秀な運用会社を選んで個別の運用は任せる
その投資哲学や運用の実際についてはいくつかの書籍が刊行されており、日本語版も出ていますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。ここでは、簡潔にこれらの投資戦略の要点をまとめてみます。
エンダウメントの資金はもともと寄付金で構成されているため、金融機関や年金基金など他の機関投資家と違って、返済期限のない半永久的な運用資産です。そのことが、腰の入った本物の長期投資を可能にしてくれます。
では、長期投資がなぜ有利なのでしょうか。大きな理由は2つあります。
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