取材の合間の雑談中、ある男性から「最近、家でアヒージョを作るのにハマっているんですよ」という話題が出ました。「私も好きでよく作りますよ」と返すと、ワインアドバイザーの資格も持つその男性は「家にある材料で簡単に作れるし、ビールにもワインにも合うので、結構病みつきです」と、うれしそうに話してくれました。
レストランや居酒屋などの外食はもちろん、家庭で作る機会も増えてきた「アヒージョ」。今回はこのアヒージョの人気の理由について考えてみたいと思います。
スペインのお手軽な小皿のおつまみ
アヒージョとは、スペイン料理における前菜として提供される伝統的な小皿料理「タパス」のひとつです。基本の材料はオリーブオイルとニンニク、唐辛子とメインの具材のみ。好みでハーブなどを加えて、おつまみらしく濃い目の味付けに仕上げます。
調理法も非常に簡単で、ニンニクと唐辛子、ハーブ類、具材を直火にかけられる小さめの鍋に入れて、たっぷりのオリーブオイルでじっくりと煮るだけ。鍋ごとテーブルに運び、爪楊枝などで具材を取って食べます。
具材の定番はエビやマッシュルームですが、シーフードや鶏肉、きのこなど基本的にどんなものを使って大丈夫。筆者は砂肝とレバー、マッシュルームを具材に、パプリカをたっぷりと効かせて作るのが大好きです。
アヒージョの最大の魅力は、出汁の効いたオイルにあります。煮込んだ具材はもちろん、具材の出汁が溶け込んだオリーブオイルをパンにつけて食べるのが定番で、お酒との相性も抜群。残ったオイルはパスタなど、料理に使うのもおすすめです。
ワイン居酒屋の定番メニューであるアヒージョですが、調理法も簡単で時間もそれほどかからないため、家庭でも作る人が増えました。料理レシピの投稿サイト「クックパッド」でも、アヒージョのレシピは1400件を越えています。
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