スーパーの食品売り場に行ってみると、ハウス食品、エスビー食品、日本製粉、ダイショーといった調味料メーカーのさまざまな「アヒージョの素」が販売されています。連載の前回記事「カルディが好きな人は何を買っているのか」(10月12日配信)で取り上げた輸入食材店のカルディでも、オリジナルの「アヒージョシーズニング」を販売するほか、ウェブサイトのレシピコーナーで「魚介いろいろアヒージョ」の作り方などを紹介しています。
また日清食品は“世界の名物料理メニュー” をテーマにしたカップヌードルとして、「カップヌードル アヒージョ ビッグ」を発売。カルビーからは限定品として「堅あげポテト 匠味 極旨海老のアヒージョ味」が登場するなど、アヒージョの人気は加工食品にも及んでいます。
本連載で取り上げることの多いコストコでも、エビ、タコ、ホタテ、マッシュルームなどが入った具沢山の「シーフードアヒージョ」(1280円)をデリカテッセンで販売しています。
こちらはコストコの商品らしく、630gの大ボリュームのため、大き目の鍋で作って取り分けたり、後日アレンジして別のメニューに使ったりというユーザーも多いようです。コストコを愛用している千葉県在住の主婦は、「一昨年ごろ見掛けるようになった。人気のない商品はすぐになくなるので、買い求めるユーザーが多いのだと思う」と話しています。
家飲みの予算は月間で5000円以内
さて、アヒージョが家庭でも食べられるようになったのには、どんな理由があるのでしょうか。
まず、背景として節約志向からの家飲みの増加があります。アサヒビールホールディングスのお客様生活文化研究所のアンケート調査(調査期間:2015年7月1日~7月7日、対象:全国の20歳以上の男女1332人)によると、消費税増税になった昨年に比べるとポイントは下がったものの、依然として全体の7割以上が、週2回以上の頻度で家飲みをしていると回答。特に男性では8割以上となっています。
家飲みの月間の予算相場は5000円以内という家庭が多く、1回で3000円程度はかかる外飲みに比べてだいぶリーズナブルです。家飲みでよく飲むお酒では1位にビール、2位に発泡酒・新ジャンル、3位缶チューハイ・サワー、4位ワイン、5位に焼酎という結果に。特に女性の中ではワインの比率が高くなっています。
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