最新《東大理3》合格者数ランキングに“異変” 超名門の中に地方公立の星「富山中部」、大躍進の理由とは

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また、質の高い授業実践を支えているのが、本校独自の「担任持ち上がり制」です。

原則として8人の教員で担任団を構成し、中学校入学から高校卒業までの6年間の授業を受け持つことで、一貫性や効率性を担保しながら学びを深めていきます。生徒の学びや成長に伴走し続けるひとつのチームとも言えるでしょう。

3位 桜蔭高校(7名)

東京都文京区に位置する、言わずと知れた国内No.1女子校であり、女子校としては唯一例年東大合格者ランキングトップ10争いに参戦しています(2022年、2024年には理科3類合格者全国1位を記録)。

こちらは女子御三家の一校ですが、進学実績を見ると頭ひとつ抜けていることがわかります。女子の最優秀層はほぼ迷わず本校に進学するため、「一強」の様相を呈しているのです(最近は渋幕・渋渋に流れる人が少しずつ出てきていると言われていますが)。

本校から東大理3合格者がたくさん出る理由としては、周囲の環境に惑わされることなく勉強に打ち込むことのできる雰囲気が形成されていることでしょう。

女子御三家の生徒が道端で空き缶が落ちているのを見つけたら、「桜蔭生は空き缶が落ちても気づかずに本を読む。雙葉生は空き缶に気づいたら拾って捨てる。女子学院生は缶蹴りを始める」という有名な例え話があります。

ここに象徴されるようにひたむきに勉強に取り組む生徒が多い本校は、文系比率が高くなりがちである女子校の中でも理系の最難関を志す生徒が非常に多いです。「女子だから文系でいいよね」といった女子生徒にありがちな意思決定をする者は少なく、各自がマイペースに好きな勉強に向き合った結果、最高峰に到達するということなのでしょう。

4位タイ 開成高校(5名)

東大合格者数44年連続1位の本校は、その中でも上ずみの理3においても上位にランクインしました。

中学受験においては男子御三家(開成・麻布・武蔵)の中でも頭ひとつ抜けており、日能研全国公開模試によると、筑波大附属駒場高校に次ぐ偏差値を誇ります。中学受験で300名、高校受験で100名が合流する中高併設混合型の男子校であり、中学組だけでなく高校受験組の学力も高いと言われています。

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