最新《東大理3》合格者数ランキングに“異変” 超名門の中に地方公立の星「富山中部」、大躍進の理由とは
また、受験一辺倒ではなく情操教育的な指導がなされ、生徒たちが各科目に興味を抱くような自然な動機付けが行われており、中学1、2年時はキリスト教の精神に基づく人間教育や芸術教育などが実施され、国語の授業ではグループでの朗読「群読」を採用しています。
校内の学習環境の面でも朝7時から夜9時まで土日祝日含めてセミナーハウス「ザビエルセンター」を自習室として開放しており、ここでは毎日100人あまりの高3生が学習しており、仲間内で教え合う光景もよく見られています。
このように、聖光学院内での教育で成績を伸ばしていく様から、「塾いらずの聖光」とも呼ばれているのだとか。
近年急激に実績を伸ばし、「開成蹴り聖光」も珍しくなくなった本校の今後に注視していきましょう。
富山県の公立校、富山中部高校が特筆すべき実績を挙げたので、紹介します。
1920年、旧制・富山県立神通中学校として開校し、富山県富山市に位置する県内有数の進学校です。
富山県内では高岡高等学校、富山高等学校と並び、富山県御三家と称される名門校ですが、今年は名だたる全国の私立一貫校と並びランクイン。全国の公立校の中で唯一、理3に複数名を輩出した高校となりました。
そんな本校の超上位層は、探究科学科に集中しています。
探求科とは、もともと京都市立堀川高校で設置されたことに端を発する科類です。
内容としては、文系理系を問わず、2年次以降はゼミ形式授業や個別の課題研究を多用するなど、大学での専門研究につながる学習や科学的思考を重視しています。
本校では2011年に理数科が廃止され、探求科学科を設置。それ以降、仮に探求科学科に不合格でも普通科へのスライド合格が可能であることも相まって県内上位層が殺到。県内では一大ブランドを形成しているのだとか。
地方の公立から東大合格者が生まれにくい理由は、もちろん地元志向もあるでしょうが、周囲に「モデルケースが少ない」という点も大きな要因だと筆者は考えています。
そんな中で、2019年にも東大理3を2名、過去には東大理系主席を輩出した実績もあります。そんな地方公立の星である本校の動向から今後も目が離せません。
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