不登校を繰り返す姉妹の"切なすぎる原因"――子どもの問題行動は、家族を守るためのサインかも
――子どもの問題行動は、家族を守るためのサインかもしれない
不登校の話題になると、よく「子どもが学校に行けないのは、学校に何か原因があるからだ」と言われますが、必ずしもそうとはかぎりません。
さまざまな要因が複雑に絡み合う中で、不登校の原因がじつは「家庭の不和」にあったというケースを、私はこれまでにいくつも見てきました。
「学校に行きたくない」本当の理由
あるご家族のケースです。
小学5年生の長女が「学校に行きたくない」と言って、休み始めました。しかし、彼女は学校生活に不満を抱えている様子もなく、トラブルの兆しも見当たりません。
心配したご両親は、長女と何度も話し合いを重ね、学校や病院にも相談して、不登校の原因を探りました。
そうこうしているうちに、彼女は再び学校に通えるようになりました。原因は結局わかりませんでしたが、ひとまず問題は解決したようだということで、ご両親もひと安心。
ところが2カ月ほど経ったころ、今度は小学3年生の妹が「学校に行きたくない」と言い始めたのです。姉と同様に、学校でのトラブルや病気の気配はありません。困惑したご両親は、再び一緒になって、その原因を探り始めました。すると不思議なことに、しばらくすると妹も自然と学校に通えるようになったのです。
この姉妹に、一体何が起きていたのでしょうか。


















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