商店街側も「問題がないとは言えない状況」と漏らすが…外国人が激増する「多国籍タウン」の実情と、押し寄せる再開発の波

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「多くの来街者も感じているようですが、近年、商店街では多国籍の店舗の数が急激に増えつつあります。下町なので多様な文化を受け入れる懐の深さも必要ですが、日本と外国の文化の違いなどで問題がないとは言えない状況です。

新小岩やルミエール商店街のこれからを鑑みて、近々『SINKOI 和 MODAN PROJECT』という取り組みをスタートする予定です。『和』のテイストを前面に押し出して、国内外の方へ向けて新小岩という街の魅力を高め、アピールしていこうという試みです」(花岡さん)

商店街の各所に「SINKOI 和 MODAN PROJECT」を垂れ幕などで強調し、アーケードの雰囲気を木目調に統一する予定もあるとのこと。また、クリーンイベントの開催なども計画しており、和文化を基調としたまちづくりを展開するのだそうだ。

新小岩は日本の未来の姿?

海外からの旅行客や地元に住む外国人に対し、日本の文化を理解し協調してもらうことをPRし、さらなる盛り上がりを演出しようと商店街が一丸となっているのだという。

参院選のざわめきのなかで歩いた新小岩には、古き良き下町の風景と、これからの東京を象徴するようなダイナミズムが同居していた。今後、再開発で街の様子は変わってくるだろうけれど、新小岩が「住むとちょっといい街」なのは間違いないように感じた。

【もっと読む】「3億円タワマン」の下に経営難に陥る創業130年の下駄屋がある街「月島」 新住民と旧住民の間にある"大きな経済格差"によって見えた深い分断 では、タワマンが乱立する月島を、街に詳しいライターの末並俊司氏が探訪。タワマンが増えたことによる街の変化を、豊富な写真とともにレポートしている。登録すれば本連載の最新記事が届く《こちら》の「著者フォロー」ボタンから。
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末並 俊司 ライター

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すえなみ・しゅんじ / Shunji Suenami

福岡県生まれ。93年日本大学芸術学部を卒業後、テレビ番組制作会社に所属。09年からライターとして活動開始。両親の自宅介護をキッカケに介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)修了。現在、『週刊ポスト』を中心として取材・執筆を行っている。

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