一方、N-ONE e:は、アクセルペダルを離すことで減速から完全停止までを可能とする。停車状態を保持する「オートブレーキホールド」機能と併用すれば、信号待ち時などもブレーキペダルを一切踏まなくていいし、信号が青に変わり再発進する際は、またアクセルペダルを踏み込むだけだ。このあたりは、ホンダと日産で機能に対する考え方が違う点だ。どちらがいいかは一概に言えないが、ユーザーが好みなどによって、どちらを選ぶか分かれる点といえるだろう。
外部給電など

N-ONE e:では、これもN-VAN e:と同様、アウトドアのレジャー用途から災害時などに使える外部給電機能も採用する。例えば、先に紹介したフロントグリルにある2つの充電口のうち、右の普通充電用ポートにオプションの「ホンダ パワーサプライコネクター(Honda Power Supply Connector)」を差し込めば、最大出力1500Wの外部給電が可能だ。ホットプレートや電気ケトルなどの家電をアウトドアなどで使うことができる。
なお、N-VAN e:のe: FUNグレードの場合は、左側に標準装備する急速充電用ポートを使い、高出力対応の外部給電機能も採用する。ホンダが販売する運搬可能な高出力給電器「Power Exporter e: 6000(6000W対応)」や「Power Exporter e: 9000(9000W対応)」を使うことで、たくさんの家電を一度に稼働することもできる。レジャーはもちろん、災害時も自宅の非常用電源として使うことのできる機能だ。
N-ONE e:の場合、今回の発表会では同様の機能を持つか否かは未発表だったが、フロントグリル左にはやはり急速充電用ポートがあるため、外部給電に関してもほぼ同じような機能を持つことが予想できる。いずれも、これらはEVならではの便利機能であり、EVを選ぶ決め手となりうる。「走る蓄電池」というガソリン車にないメリットを享受するためにも、N-ONE e:には、できるだけ充実した外部給電機能を期待したい。
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