
シート素材には、複雑な色合いで汚れが目立ちにくいファブリックを採用。シート形状は、座面の高さを抑えることで乗り降りがしやすく、着座時のホールド性も考慮していることが特徴。ヘッドレストは高さ調整が不要なロングタイプとすることで、大人から子供まで親子で使える仕様となっている。
ほかにも、インストメントパネルにはワイドトレーを採用。ロングコンソールやドアロングポケットなども備えることで、シンプルな内装ながら収納性や使い勝手にも十分考慮した作り込みだ。また、後席の背もたれを前に倒しフラットな荷室としたり、後席の座面をはね上げることで高さのある荷物を載せられたりなど、豊富なシートアレンジはガソリン車を継承。荷室容量もほぼ同じなので、積載性を犠牲にすることなくEV化を実現しているといえるだろう。
走行性能

今回は、バッテリーやパワートレインの詳細は未発表だ。ただし、動力性能などは、先行販売しているN-VAN e:とあまり変わらないかもしれない。もちろん、N-VAN e:は荷物を運搬する商用車、N-ONE e:は一般ユーザーが日常の足をメインとし、たまに遠出もする乗用車といった違いはある。そのため一概にはいえないが、一方で、軽自動車の場合、車体規格が決まっており、パワートレインやバッテリーなどの搭載スペースも限られる。モデルにより、搭載ユニットやバッテリーなどに大きな差は出にくいことも予想できる。
参考までに、N-VAN e:が採用するパワートレインのスペックを紹介すると、e: FUNやe: L4の場合で、最高出力47kW(64PS)、最大トルク162N・m(16.5kgf-m)。一方、ガソリン車の場合、たとえばN-VANのターボ仕様は、最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク104N・m(10.6kgf-m)/2600rpmだ。最高出力は互角で、最大トルクはEV仕様のほうが大きい。N-ONEのガソリン車も、ターボ仕様はN-VANと同じスペックなので、EV仕様であるN-ONE e:の出力も、似たような数値になるかもしれない。
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