ヤリス/ノート/フィットに透けるメーカー事情 3車に見た「トヨタ/日産/ホンダ」強みと弱み
トヨタ「ヤリス」、日産「ノート」、ホンダ「フィット」の3つのコンパクトカーは、各社が誇るヒットモデルだ。その最新モデルを揃えて比較試乗してみると、それぞれのメーカーの「強みと弱み」が浮き彫りになった。
同じ2020年に登場した3社のコンパクトカー
まずは、それぞれのアウトラインを紹介しよう。
トヨタのコンパクトハッチバックであるヤリスは、2020年2月に発売。同年8月にSUV版の「ヤリスクロス」、同9月にスポーツモデルの「GRヤリス」を追加した。
日本だけでなく、ヨーロッパなどでも販売されるグローバルモデルで、トヨタのベーシックモデルという位置づけでもあるため、パワートレインはハイブリッドだけでなく、1.0リッターのガソリン車(純エンジン車)も用意されている。
日本での価格は、ガソリン車が150万1000~235万2000円、ハイブリッドが204万4000~269万4000円。試乗したのはハイブリッドの上級グレード「Z」のFF(前輪駆動)で、249万6000円だ。
日産ノートは、2020年12月に現行モデルが発売になった。翌2021年8月に上級版「ノートオーラ」とスポーティ版「ノートNISMO」を追加。何度かの一部改良を経て、2024年6月にエクステリアを変える大きなマイナーチェンジを実施している。
ノートは、ほぼ日本専用車種となっており、今世代からパワートレインはシリーズハイブリッドの「e-POWER」だけとなった。4WDも、後輪をモーター駆動する電動4WDだ。価格は229万9000~258万0600円。試乗車は4WDの「X FOUR」で、価格は258万0600円だ。
フィットの現行モデルは、2020年2月に登場。2年後となる2022年10月のマイナーチェンジで、エクステリアが小変更されている。
ヤリスと同じグローバルカーで、1.5リッターのエンジン車とハイブリッド「e:HEV」を用意。どちらにもFFと4WDがあり、4WDはe:HEVでもプロペラシャフトを使う、古くからの方式であるのが特徴だ。
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