ホンダによれば、メインターゲットとして設定しているのは、40代から50代の既婚女性。日々の買い物や通勤など、短距離移動でクルマを使うことが多い層だ。一般的にEVは、航続距離がガソリン車と比べて短い傾向にある。とくに車体の小さな軽自動車規格のEVの場合、搭載バッテリーの容量に限りがあるため、1回の満充電で走行できる距離もおのずと短くなる。そういった点で、軽EVの場合は、街乗りなど普段使いを主とする顧客層をメインに据えるは妥当だろう。価格面でも、SUVなどより大型なモデルと比べれば、軽EVのほうが安く設定しやすく、より「大衆車」として普及させやすいメリットがあることがうかがえる。
なお、メインターゲットとなる年齢層に関しては、ガソリン車のN-ONEも同様。子供が独立した40代から50代が多く、次いで20代の独身女性が続くという。N-ONE e:は、全体のフォルムなど、ガソリン車のテイストを継承しているEVモデルだけに、ユーザーのメインターゲットもガソリン車に近い設定としているようだ。
N-ONE e:のエクステリアデザイン
エクステリアの特徴は、ガソリン車と同様に、ホンダが「タイムレスデザイン」と呼ぶ外観デザインを採用することだ。「丸(ヘッドライト)・四角(サイドフォルム)・台形(後部デザイン)」といった初代N360の基本構成を踏襲しつつ、現代風にアレンジ。ガソリン車のN-ONEと同様の愛らしさを演出しつつ、全体的により軽快ですっきりとしたイメージを加味している。
とくにフェイスデザインは、ガソリン車とEVで最も個性が異なる部分だ。たとえば、ヘッドライトはどちらも丸目2灯式だが、N-ONE e:ではハイ/ローのヘッドライト周辺に位置するリングライトに切れ目を追加。N-VAN e:のe:FUNグレードと同じで、人の瞳のように見える効果を狙ったものだ。切れ目の入り方こそ異なるが、顔付きの演出自体はN-VAN e:と同じ手法を採っている。
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