いうまでもなく私たちが望む最善の結果は、生涯を通じて良好な健康状態を維持し、健康寿命と寿命が一致することだ(おそらく、ここは非常に重要である)。その望みを実現するためには、「長く生き、若く死ぬ」必要があるという(これはアルバート・アインシュタイン医科大学の教授で老化研究の専門家であるニール・バルジライの言葉だそうだ)。
したがって、このステップが実現しなければ、結局は人生終盤の日々を不健康に生きることになるというのだ。
よりよく老いることがもつ意味
そうした考えを踏まえたうえで、著者は“エバーグリーンの課題が私たちの人生観に及ぼすおもな影響”をまとめている。それぞれを確認してみよう。
*暦年齢 エバーグリーンの課題を追求するために必要なのは老い方を変えることであり、具体的には、高齢化社会をめぐる議論に正面から異を唱えるべきだと著者は主張する。老いについての画一的な考え方と、その考え方が絶対的に正しいという固定的な発想を捨てるべきだということである。


















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