《開成辞めて1浪で東大》成績最下位で高校上がれず…「バカじゃないと証明したい」一心で東大文3に合格した"元落ちこぼれ"の彼の人生

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福地さんは1965年1月18日に東京都に生まれ、幼少期に引っ越して埼玉県浦和市(現:さいたま市)で育ちました。

小さい頃は本や物語が好きな子どもで、近所の図書館の子ども向けコーナーの本をすべて把握しているくらい、いつも図書館で本を読んでいたそうです。

優秀な子どもだった福地さんは、父親が超進学校である開成中学校の教員だったこともあり、中学受験塾に通って開成中学校を受験。合格することができました。

中学1年生の時
中学1年生の時の福地さんの写真(写真:福地さん提供)

しかし、開成中学校では、入ったときからずっと成績が低空飛行だったようです。

成績はずっと最下位、開成高校に進学できず

「3年間、クラスで最下位じゃなかったことは1回しかありませんでした。1番ひどいときは10科目中8科目で赤点を取ったことがあります。そこで中学3年生のとき、中3をもう1回するか、よその学校に行くか選びなさいと言われて、違う学校に行くことにしました」

高校に上がれなかった福地さんは、高校受験の勉強をしていなかったこともあり、受験した茗溪学園高等学校に落ちてしまいます。しかし、2次募集でなんとか錦城高校に入りました。それが福地さんにとっては、自身の世界を変える大きな経験だったといいます。

「当時の錦城高校は普通科の男子校でした。学年300人のうち、3分の1が大学、3分の1が就職、3分の1が専門学校という環境だったのですが、共通一次試験(現:共通テスト)を受ける人が学年で1割しかいなかったので驚きました」

しかし、開成のときに比べると成績が上がったことが、勉強に目覚めるきっかけになります。

高校1年生の時
高校1年生の時の福地さんの写真(写真:福地さん提供)

「高校1年生のとき、学校で受けた模擬試験は7番と17番でした。最初は勉強する気は全くなかったのですが、中3のときに全くわからなかったことがわかるようになっていました。それで、真面目にやってみようかなと思って、高校1年生の冬から少しずつ主体的に勉強し始めました」

開成中学は学習進度が速く、高校の範囲をやっていることもしばしばありました。普通の進度に戻って学べたことと、中学校時代にすでにやった範囲が多かったことが、モチベーションに大きく影響しました。

その結果、福地さんは高校2年生になってからも模擬試験の学内成績で4位と6位を獲得し、好成績を守りました。

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