年間600万人も利用!「映画ランド」運営の裏側 《日本映画界への思いをジェイソン・ウォンCEOに聞く》
ーー映画館のチケットを予約するときには「映画ランド」経由で購入することが多いですが、普段どういった業務を行っているのでしょうか?
「映画ランド」では、アプリとウェブを使った映画チケット予約情報プラットフォーム、いわゆる映画館の中のシステムを提供しています。国内の映画館でいうと171館ぐらいが、毎日うちのシステムに上映時間・予約などのデータを登録するなどして活用していただいています。

それと最近では「映画館に行こう!」実行委員会に製作協力として入っています。そこではMOVIE WALKER PRESSさん、ぴあさん、映画.comさんとうちの4社で、業界のデータベースを管理する業務を行っているのですが、その基盤システムはうちのシステムを使用しています。
まずはミニシアターから始めた
ーー「映画ランド」のチケット販売システムはミニシアターが中心なのでしょうか?
基本的にはミニシアターがメインでしたが、ここ1〜2年はシネコンのご導入も増えております。うちのシステムはスケジュール変更があったときにも、登録していただければタイムリーに反映できるようになっています。

もともと僕がこのシステムをつくろうと思った理由は映画館が好きだからというところがあるのですが、特にミニシアターはどうしてもマンパワーに限界がある。ですからどうやったらコストダウンできるか、どうやったら売り上げをアップできるか、という発想からつくりました。
――チケットのオンライン販売システムなども、映画館が独自で準備するのは確かに大変だろうなと思います。
やはりコロナが大きかったと思います。感染対策のために、チケット窓口の密を避けて、オンライン予約に対応しなくてはならない、となったときに「映画ランド」のシステムを導入していただくことになりました。
それこそ個人経営の映画館はキャッシュフローが命なので、いきなり数百万円のシステム利用料を捻出するのは大変だと思うのですが、映画ランドは初期費用がほぼかからない。ランニングコストも月額2万円プラスチケット手数料なので、導入のハードルは圧倒的に下がったと思います。
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