ハリウッドどうした!?日本をはじめとするアジア諸国の台頭で、変わる「映画の勢力図」を業界誌記者が解説

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仮想現実(VR)に観客を没入させる映画への需要の高まりが市場を推進すると予想されています(写真:Yellowdesign/PIXTA)
実は今、世界の映画市場でハリウッドが陰りを見せる一方、日本映画は興行収入で過去最高を記録し、国内外で存在感を増しています。
なぜ今、日本映画はこれほどまでに好調なのか? その背景には、国際情勢や業界構造、そして日本独自のヒットの仕組みが複雑に絡んでいます。
本稿では和田隆著『映画ビジネス』より、映画において「邦高洋低」の時代が続く理由を、業界紙の記者として映画業界の表と裏を取材をしてきた著者が読み解きます。

世界の映画市場の現状

2024年4月に発行されたアメリカのSkyQuest社の市場調査レポートによると、世界の映画・エンタテインメントの市場規模は、2022年の約974億7000万ドル(約15兆2000億円)から上昇し、2031年までには1822億3000万ドル(約28兆4000億円)に達すると予測しています。

これは仮想現実(VR)に観客を没入させる映画への需要の高まりが市場を推進すると予想しているためであり、音楽や映像が利用できるストリーミング・プラットフォームのその他の特典として、コンテンツのクオリティがさらに向上していくことも、市場の成長の要因の1つとしています。

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