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「これで彼とだめになったら、どうしてくれる!」女性客の怒り再燃。婚約指輪をめぐる攻防の結末は?【後編】

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  • 関根 眞一 苦情・クレーム対応アドバイザー
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Aさんはさらに「売り場は最初から対応が悪い」とか、「電話での話し方がなっていない」というように、延々と非難を浴びせます。

挙句の果てに、私どもが提示した案では時間がかかる、として、「こんな手法がよいのではないか」と逆提案を受ける始末です。

フランス国内の郵政事情をよく知っている様子です。Aさんの父親は、その関係の官庁勤めではないかと思いたくなるほどでした。苦情はずっと続き、夜11時を回りました。

結局、Aさんの言うとおり、航空会社と回収業者経由で商品を戻し、こちらからは手元にある男性のものをフランスに送ることで、話がまとまりました。もちろん経費はこちらの全額負担です。航空会社、回収業者ともに、Aさん指定のところでした。

販売員を強烈に見下す

ここで一件落着かと思いきや、その後またトラブルが発生したのです。

婚約者の会社に回収に行った業者が、指輪を空港に持ち込んだところ、金(ゴールド)の入った商品は海外への持ち出しがしにくく、税関で引っかかってしまった、ということでした。実はこの指輪には金が含有されておらず、持ち出すことはできるはずなのですが、税関はその判定ができなかったようです。

この事実を知ったAさんのいらつきは頂点に達しました。私のいる「お客様相談室」にまで、直接、電話がかかってきました。

20歳代で若いのに、かなりきつい言葉で、命令調で話してきます。またAさんは、海外知識も豊富でした。私はストーリーを全部聞いておりましたから、話はうまく合わせられました。

婚約者とは離れていて、なかなか会えないいらだちが、言葉の端々に感じられます。

「もうすべてがめちゃくちゃよ。こんなことでうまく結婚できるかな、と思ってしまう」

こうなると、じっくり聞いてあげることが大事です。時間をかけてAさんの話を聞いてあげているうちに、いらだちはだいぶおさまってきました。

そこで、いったん電話を終えてから、改めて担当者から電話を入れさせました。どう対処したら税関を通過できるかを確認し、お電話で報告する、と担当者はAさんに伝えました。

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