電話に出ない若手と「自分ばかり出る人」の深い溝 「なぜ私ばかりが電話に出なくちゃいけないんですか」
毎朝のことだ。営業部のベテランTさんは、自分のデスクで1日のスケジュールを立てていた。新製品の企画書に最終的な手を加えようとしている。そんな時だった。
またしても会社の固定電話が鳴りはじめた。目の前に座る若手社員のS君はスマートフォンに向かって指を滑らせているだけで、電話には一向に手を伸ばさない。
「仕方がない……」
Tさんが企画書を机の上に置き、電話に出るために立ち上がった。
「お電話ありがとうございます。ABC商事のTでございます」
Tさんが電話に出ている間、彼の本来の仕事は中断された。しかも大事な朝の時間にである!
「電話に出ない部下」は厄介な存在?
昨今このような場面が、いろいろな企業で見受けられるようになった。
昔は「電話にすぐ出ない部下」が話題になったが、最近はもっとヒドイ。「電話にまったく出ない部下」が増えているようだ。
「働かないおじさん」も困るが「電話に出ない部下」も、組織にとっては厄介な存在である。
なぜ「電話に出ない部下」は増えているのか。どう解決していったらいいのか。
今回は「電話に出ない部下」の実態と、その原因、対策について解説する。実際にそのような部下を持っている方は、ぜひ最後まで読んでいただきたい。
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