電話に出ない若手と「自分ばかり出る人」の深い溝 「なぜ私ばかりが電話に出なくちゃいけないんですか」
冒頭、「電話に出ない部下」は厄介だ、と書いた。しかし何を隠そう。私(54歳)も実は、電話には出たくないタイプだ。
お客様や部下とのコミュニケーションは、もっぱらテキストベース。メールやチャットが主体であり、周りの人もそれを理解している。なので電話がかかってくるとビックリする。
「何かあったのか?」
と思うし、滅多に連絡をくれない相手なら、
「売り込みか? 厄介なお願いだったらどうしよう」
と勘繰ってしまう。
実際に、AI電話自動応答・取り次ぎサービスのソフツーの調査によると「電話が怖い」「電話に出たくない」と感じている人は多い。
とくに20代ではその割合が74.8%に上るそうだ。
世代が上がるにつれて苦手意識の割合は減るが、40代でも半数以上が苦手意識を持っているらしい。
職場では44.8%の人がオフィスで固定電話が鳴ることに不快感を示し、その主な理由は「集中力の途切れと業務効率の低下」だという。
20~30代の若者は「固定電話の使用経験の少なさ」を不安の一因として挙げているが、実際はそれだけではないようだ。
電話に出ない主な理由としては、
・効率の低下
この2つが背景にあるようだ。
「電話そのものをなくす」という選択
「電話に出たくない」――。
それだけの理由で在宅ワークを選ぶ人や大きめのヘッドフォンをして耳をふさぐ人もいる。電話線を抜いてしまう者もいれば、会議室にこもって仕事をする人もいるようだ。
仕事に集中したい、という理由でそうする人もいるだろうが、単に見知らぬ相手からの電話が苦手だという事情もあるだろう。
どんな理由であれ、現状、職場に固定電話がある以上、無視することはできない。いつも電話をとる人が偏っていると、職場における不満は増大していくからだ。
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