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「ついに一時代が終わった」「こんな形で…」との声も。《「ダウンタウンDX」放送終了》に見る"共犯関係"で作る番組の終焉

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  • 城戸 譲 ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー
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加えて、一連のフジ問題では、有名人の「表になっていないリスク」が、後に掘り起こされて不祥事につながるといった学びを与えた。誰も知らないのか、それとも周囲は知りつつも隠しているのか。それはケースバイケースであろうが、人物ベースでコンテンツを作ろうとすると、そうしたリスクを避けられない。

テレビづくりの新しい基準

一方で企画ベースであれば、「コンプラ的にNG」が事前にわかりやすい。つまりリスクヘッジが容易なのだ。「リスクはあるが、あえて挑戦する」といった攻めの姿勢も、戦略として取りやすくなる。

その代表例が、まさに「水曜日のダウンタウン」だ。感動モノの「説」もあれば、倫理観がぶっ飛んでいる「説」まで手広く用意する。それは演者よりもアイデアに軸を置き、その発想力に絶大な自信を持っているからこそ、なせる技だ。

このような背景もあり、今後はタレント力ではなく、発想力を重視した番組づくりが主流になると考える。そうなったとき、重要なのが「時流に乗ったアイデアを出せるか」だ。テレビ業界では近年、購買層によるコア視聴率(一般的に13〜49歳の個人視聴率を指すとされる)が主な指標だと言われるが、その世代に「ハマる」内容を提供することが、基本路線となっていくだろう。

いかに最先端の価値観についていき、魅力的と感じさせるコンテンツを生み出せるか。それがテレビづくりの基準になっていく。一連の問題を機に、作り手や演者も50歳以上は「古いセンス」として一掃する可能性もあるだろう。

とはいっても、「タレントベース」の需要がなくなるわけではない。ただそれは、テレビから、より個人の魅力が求められるYouTubeなどの動画配信へと移行していくだろう。

くしくも松本さんは、芸能記者によるインタビューで、動画配信サービス「ダウンタウンチャンネル(仮)」の構想を語っていた。テレビに求められるものが変化するなかで、「タレントベース」のウェブ活動に活路を見いだすのは、意外と時流にフィットするのかもしれない。

【もっと読む】中居正広と松本人志に共通する"不信感"の正体 説明をせず、仕事復帰を宣言できる一体なぜ? では、中居さんと松本さんに共通した仕事復帰宣言について、コラムニストの城戸譲さんが解説している。

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