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キャリア・教育 #ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?

「子どもは親の作品ではない」という忘れがちな真実。子どもを伸ばすために必要な、親の”思い通りにしない勇気”とは

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  • 石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家
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もちろん、親の期待がまったく不要だというわけではありません。「信じてもらえている」「期待されている」と感じられることは、子どもにとって大きな励みになります。ただし、それは「愛されている」「認められている」という土台があってこその話です。この土台がないまま、「もっと勉強して」「もっとしっかりして」と言葉を重ねると、それは単なる「重荷」となり、反発、反抗、ストレスを生み出すだけです。

過剰な期待が「重荷」になることもある

実際、「親の期待が過剰であると感じる子どもほど、心理的ストレスを感じやすく、自己肯定感が低下する傾向にある」ということは、教育心理学の分野でも広く研究されており、一般的に知られている事実として認識されています。ですから期待は、育てる「光」にもなれば、押し潰す「重石」にもなるのです。

事例1:「目立たない」ではなく「調整型リーダー」──視点を変えると見えてくる力

ある親御さんが、「うちの子は何をやっても目立たない。もっとリーダーシップをとってほしい」と悩んでいました。しかし、その子はクラスでトラブルが起きると、誰よりも先に静かに友達の間に入って、場を落ち着かせるタイプの子でした。

「目立たない」ではなく、「調整型リーダー」としての資質があったのです。

親が視点を変え、「この子はどんな花を咲かせる子かな?」と見つめたとき、その子に沿った対応をするようになって、子どもはぐんぐん成長し始めました。

事例2:「やる気がない」と思っていたら…

別のケースでは、中学生の男の子が「全くやる気がない」と母親に言われていました。でも、よく話を聞いてみると、彼は「どうせまた失敗する」と思い込んでいたのです。小学校時代から「もっとやれ」「もっとできるはず」と期待され続け、自己効力感を失っていました。

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