「特別なこだわりはありません」 地方で1日1442杯も販売、超巨大ローカルスーパーが仕掛ける《100円バナナジュース》の賢い戦略
生ジュースは安くても300円以上の印象があるのではないだろうか?

A-Zはやと店の「バナナジュース屋さん」。営業時間は10時から17時まで(筆者撮影)

Mサイズはカップの高さ12センチ、100円という値段から連想する大きさを超えている印象。Lサイズは14センチ。(筆者撮影)
肝心の味はというと、バナナの甘味とふわっとした滑らかな口当たりがおいしい。ひんやり冷たく喉に心地よく、暑くなってきた今の鹿児島にぴったりで、するする飲める。後味はさっぱりもたれない。え! これが100円?
この破格ともいえる値段のジュース屋さんは、どのような考えで運営され、値段はどう実現したのか。果たして採算は取れているのか。最高でどれだけ売れたのか。気になることをすべて聞いてみた。

担当者の渡邊枝里子さんが応えてくれた。チーフ的なポジションでA-Zはやと店のバナナジュース屋さんを取りまとめている(筆者撮影)
シンプルだけど奥深いレシピ
―どう作っているんですか?
材料はバナナと低脂肪牛乳の2つだけです。バナナは凍らせて使っているので氷も一切入れていません。ミキサーにこの2つを入れて攪拌して、空気が入ったふわっとした軽い口当たりに仕上げています。
―砂糖や蜂蜜は入れずバナナだけなんですね! でもしっかり甘いです。
はい、バナナの甘味だけで作っていて量はMサイズで1本分、Lで2本分です。蜂蜜が入ってないので、小さなお子さんも飲んでいただけるかと。
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