「特別なこだわりはありません」 地方で1日1442杯も販売、超巨大ローカルスーパーが仕掛ける《100円バナナジュース》の賢い戦略
今は、大型冷凍庫への設備投資を上にお願いしているところです。それがあればストックの量も増やせるので、3000杯を1日で販売できる体制のために動いています。それ以外にもいろいろと設備や体制の改善を試行錯誤しているところです。

お店前に飾られているガジュマルのオブジェ。音に反応して動く仕組みだが、ミキサーの音が鳴り続けたため、踊り狂って壊れてしまった……(筆者撮影)
―作り置きせず、注文を受けて作るから時間がかかりますよね。
1回のミキサーで作れるのが4杯分で、ミキサーは2台回しで対応していますが、親子孫など大家族で来ていただいて一度に「10杯」などの注文があると少しお時間をいただくことになります。
でもミキサーを酷使するとモーターが壊れてしまうので、ミキサーは数台用意しておいて、ある程度使ったら冷凍庫で冷やして休ませて、別のミキサーに交換して……と順繰りでやってなんとか対応しています。

実は渡邊さんの前職は飲食チェーン店のパート。バナナジュース屋さんを始めて数カ月後に前職の飲食チェーン店が閉店になると聞き、元同僚たちに「もしよかったら来ない?」と勧誘。飲食のピークタイムの経験値があるスタッフが多いからこそ、たくさんの注文にも対応できるのだ(筆者撮影)
バナナジュースがA-Z全体の売り上げUPに貢献!
―採算はどうでしょう?
トントンぐらいです。人件費を除けば、一番高いのは容器代なんです。これは大量に仕入れたら単価を下げられるので、売れれば売れるほどカップを大量に仕入れてコストカットできるようになります。だからまたこれからですね。

今の在庫が捌けたら、オリジナルロゴ入りカップに差し替え予定(筆者撮影)
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