「特別なこだわりはありません」 地方で1日1442杯も販売、超巨大ローカルスーパーが仕掛ける《100円バナナジュース》の賢い戦略
店長からはバナナジュース屋さんが始まってから、お客さんが増えて、結果的に他の部門でも売り上げは少しずつ上がっていると言われました。うち単体の利益は少ないですが、A-Z全体では利益につながっているようです。
やはりバナナジュースだけ買いに来る人はいなくて、来てくださった方は何かしら店内を見て回るんですね。
各売り場がバイヤーを担う仕組み
―今後の展望は?
バナナジュース屋のメンバーでピザやホットドッグなどやってみたいことはありますが、今は「バナナジュースを極める」段階なのでそれはまたこれからですね。
バナナジュース屋さんはA-Zの中の青果部門で始まって今はレストラン部門という扱いになったのですが、元の青果部門の方でまた違うタイプのジュースを出す話は出ているようです。
どんなものかというと、青果売り場でお客様に好きな果物を選んでもらって、その場でカットしてジュースにして出したり、炭酸水と混ぜて提供したり、そんなアイデアが出ています。
―その場で果物を選べるのは楽しそうです! 本社の企画部とかではなくて、青果部発案のサービスというのがユニークですね。
A-Zは青果部門、お酒部門、スポーツ部門……など取り扱う商品ごとの部門に分かれていて、それぞれの部門ごとに独自に買い付けを行っているんです。例えるなら、1つひとつの部門が商店で、その部門長はそこの社長のようなもので。だからA-Zはいろんな商店が集まった集合体のようなものです。
部門長の下にいるスタッフやアルバイトの意見も直接反映しやすく、だから売り場でお客さんから「これが欲しい」と言われたらすぐ仕入れに反映でき、さらに「生ジュースが飲みたい」というお声をいただいたらすぐ試せたんです。「現場第一主義」がA-Zの強みであり、モットーです。
―トップダウンではなく、お客さんと接する最前線の声をスピーディーに反映しやすい体制だからバナナジュースも実現したんですね。これからの展開も楽しみにしています。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら