登山がさらに楽しくなる「山食のススメ」 初心者にもオススメの”調理器具”と手軽な”食事メニュー”をご紹介!

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ここに水煮のひよこ豆や金時豆など加えて、パプリカやチリペッパーなどお好みの辛い系スパイスを入れると、チリコンカン風になる。辛いのを入れなければ、それはすなわちポークビーンズ。

さらにここにショートパスタを入れて柔らかくなるまで煮れば(先ほどのオーマイのスープ用パスタでもいい。煮る時間が不要になる)、ミネストローネっぽくなる。キャベツを刻んで入れれば、いきなりロールキャベツ味。欧米はトマトベースのシチューの種類がたくさんあるので、どんな風にも変幻自在なのだ。

じっくり煮込む牛丼も美味

歩くを楽しむ、自然を味わう フラット登山
『歩くを楽しむ、自然を味わう フラット登山』(かんき出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

白米のおともの料理では、牛丼を作ることもある。牛肉の切り落としを冷凍してどっさりと持っていく。涼しい季節だと自然解凍されない心配があるので、生肉を保冷バッグに入れていくこともある。

鍋に油を垂らして牛肉を盛大に炒め、スライスしたタマネギも加える。水をひたひたに加え、顆粒の和風だしと砂糖を足して煮込む。牛肉が煮えて柔らかくなるまで、できるだけじっくり煮込むのが美味しくする秘訣だ。だから昼食の時間があまりとれない山行では作らない。

煮詰まってきたら最後に醤油をまわしかけて味を調整し、できあがり。ついでに紅ショウガなど持っていくと、なお良い。ハフハフと肉と米に食らいつこう。

肉汁を煮詰めすぎないようにしておき、里芋の水煮とねぎ、キノコなどを加えると山形名物の芋煮になる。焚き火などをしながらの芋煮は、「冬が来たなあ」という風物詩の感じが最高だ。

歩くを楽しむ、自然を味わう フラット登山
(『歩くを楽しむ、自然を味わう フラット登山』P.175より)
佐々木 俊尚 作家・ジャーナリスト

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ささき・としなお / Toshinao Sasaki

1961年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。毎日新聞記者、『月刊アスキー』編集部を経て、2003年よりフリージャーナリストとして活躍。ITから政治、経済、社会まで、幅広い分野で発言を続ける。最近は、東京、軽井沢、福井の3拠点で、ミニマリストとしての暮らしを実践。『レイヤー化する世界』(NHK出版新書)、『そして、暮らしは共同体になる。』(アノニマ・スタジオ)、『時間とテクノロジー』(光文社)など著書多数。

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