登山がさらに楽しくなる「山食のススメ」 初心者にもオススメの”調理器具”と手軽な”食事メニュー”をご紹介!

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日清カップヌードルは必要な熱湯の量が320ミリリットル、ビッグサイズだと410ミリリットル。ジェットボイル・スタッシュは800ミリリットルのお湯が沸かせるので、ビッグを2杯分ギリギリつくることができる。2人までの山行ならこれで十分だ。

ただフラット登山のコースは、必ずしも山の中で休憩するだけではない。公園の芝生で休むこともあれば、どこかの鉄道の駅舎で休憩することもある。当然だが、そういう場所は火気厳禁なので、ガスストーブは使えない。

ちょうど良いことに、最近は高性能な保温ボトルが登場してきている。最も有名なのが、サーモス社の「山専用ボトル」。通称ヤマセンボトルと呼ばれている製品だ。

公称数字では、熱湯を満タンに入れれば6時間経っても摂氏80度前後をキープという性能で、カップラーメンを作るのにはまあ十分な温度だ。

熱湯を使って作る便利なメニュー

このサーモスの製品に対抗して出てきたのが、モンベルの「アルパイン サーモボトル」。性能的にはヤマセンボトルとほぼ同じと見られている。値段も似たようなものなので、外観で好みのものを選べばいい。

ただ一点だけ違いがあるとすれば、モンベル製品のほうは「アルパイン サーモボトル アクティブ」というボトルから直飲みできるタイプも発売されている。通常製品はサーモスもモンベルも、付属のコップに移して飲む方式なのだ。

なおモンベルは飲み口だけを付属部品としても販売していて、直飲みタイプからコップタイプへ、あるいは逆へと登山のたびに変更できるようにもしている。コップタイプのほうが保温能力が高くなるので、ラーメンを作る場合などはこちらに切り替えるといった使い方ができる。実にモンベルらしい気配りで好感が持てる。

ラーメンなどの調理に使わないのなら、片手で飲めるので直飲みタイプのほうが個人的には良いと感じている。コップ方式は両手を使うし、クエン酸などの甘い飲料を入れているとコップが汚れるのも気になる。ただし熱湯の状態だと、直飲みするとうっかり喉をヤケドしてしまうというリスクはある。このあたりも好みの問題だろう。

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