登山がさらに楽しくなる「山食のススメ」 初心者にもオススメの”調理器具”と手軽な”食事メニュー”をご紹介!
トロ火に落としたら、だいたい10分。火から下ろしたらすぐに蓋を開けて、箸かスプーンでご飯を少量よそって試食してみる。柔らかく炊けていたら、もう一度蓋をしてしばらく蒸らす。芯が強く残ったままだったら、水を大さじ2杯ぐらい振りかけて蓋をし、もう一度トロ火にかける。数分経ったら下ろしてまた味見する。

さて、カレーである。必要な食材は、以下の通り。
ソーセージ、ベーコンなど比較的傷みにくい加工肉。真夏でなければ、豚のブロック肉をぶつ切りにし凍らせて持っていくこともある。
紙パックのトマト水煮(缶よりもゴミが小さくなり後始末が楽だから)、ニンニクとショウガのチューブ、フライドオニオン、カレールー。
油もあったほうがいい。容器の蓋が完全に閉まるサラダ油やオリーブ油はあまり見かけないので、少量がプラスチックのパッケージに入った小分けタイプをアマゾンで購入して使っている。「オリーブ油 小分け」で検索すればいくつかの製品がヒットするはず。
コッヘルに油を垂らして火にかけ、肉類をざっと炒める。色が変わったら、トマト水煮を加えて水を少し足し、さらにフライドオニオン、ニンニクとショウガのチューブも絞り出して煮込む。煮詰まってきたらカレールーを放りこんで、とろりと美味しそうなにおいがしてきたらできあがり。
このカレーのキモは、味のベースをトマト水煮でつくっていることだ。カレーライスというのは割りにもったりした重い料理だが、トマトが入ることで酸味が加わり、歩いて疲れている身体に染み通っていくような味になる。歩いている時にはクエン酸系の飲み物が酸っぱくて美味しいのと同じで、酸味と疲労は最高のマリアージュなのだ。
ニンニクとショウガも入っているので、身体が火照ってくるほどに温まる。辛いのが大丈夫な人は、それぞれチューブまるまる一本入れてしまうぐらいの気合でもいいだろう。ものすごくホットなカレーができあがる。
応用すればほかのメニューにもなる
このカレーは、他の料理にも転用可能である。最後のカレールーを取りやめて、そのかわりに味噌を団子サイズぐらい、あれば赤ワインをカップ半分ぐらい加えて煮る。そうすると超絶旨いビーフシチューになってくれる。この料理は、味噌のコクがキモである。
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