
「当初想定の倍」6400万人が来場
開会直前となり、ようやく盛り上がりを感じられつつある大阪・関西万博。今回の万博とどうしても比較されるのが、55年前の1970年に大阪で開催され、大成功を収めたとされる日本万国博覧会だ。
その、通称・大阪万博、EXPO'70を振り返ってみると、現在とは比べようもない日本国民の期待と熱気、会場に充満していた万博本来の目的である各国の技術と国力アピールへの情熱を感じる。
なにしろ55年前のことであるから、開催時の人気、会場での混雑などを実際に知る人は、現在60代以上になっているはず。当時、大阪万博を訪れた人は当初想定の約2倍を超える約6400万人で、日本国民の約6割にあたり、2010年の上海万博(約7300万人)に抜かれるまで最高記録だったというから驚くばかりだ。

そして、70年大阪万博を象徴するものとして今もよく知られているものといえば、岡本太郎作の「太陽の塔」。そして、これを見るために人々が殺到したという「月の石」。また、今思えば最新技術なのか大阪ならではのお笑い家電なのかと戸惑う「人間洗濯機」だろう。


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