135カ国を旅したトラベルジャーナリストが万博へ行ってみた《滞在編》。イタリア館1番get→モナコ館「7500円のコニャック」で締めた長い1日

万博の「華」は何といっても海外パビリオンだろう。世界各国が自らの国をアピールするためにはたしてどのような仕掛けをしてくるのか。海外旅行が好きな筆者のような人間にとってはより楽しむことができるのではないか。そんな期待もあって6月中旬の土曜日、万博会場へ足を運んだ。
朝6時45分にタクシーで西ゲート着
なんとしても狙いたいと思ったのはイタリア館である。予約なしで入れるが、待ち時間は多いときで6時間にもなる日があったと聞く。6時間といえばそれだけで半日をつぶしてしまう。万博に1日しか行かない筆者には到底容認できるものではない。
イタリア館は独自のアプリ経由で予約でき、この予約の権利が転売されていたこともあったが、
筆者がイタリア館を見るなら、朝イチに並ぶしかない。そこでタクシーを相乗りし、朝6時45分に西ゲートに入ることにした(交通編を参照)。
タクシーを相乗りした3人はいずれも20代の若者で、いずれも万博の訪問経験あり。開門までの2時間はお互いの情報交換のネタがつきない。
福岡県から来た男性の「ぢゃくそん」さんから石黒浩「いのちの未来」と福岡伸一「いのち動的平衡館」の2つは、入場後すぐにキャンセル待ち整理券のサイトで受け付けをして、メールが届いてから30分以内に行けば入れると教えてもらう(6月24日現在の情報)。
佐々木さんという女性は人気のサウジアラビア館のレストランを目指すという。ちなみに後日聞いた話では、サウジアラビア館に到着したのが15番目で、食事ができたのは14時ごろだったとのこと。都合7時間待ちだったのでイタリア館よりもはるかにハードルが高かったといえる。
筆者と男性の「DISCO#RD」さんはイタリア館狙い。西ゲートの入場待ち列に、先頭から20人目というかなりの好位置にはつけていたが気は抜けない。途中かなり強い雨にふられもしたが、猛暑で体力が削られるよりはよいだろう。
8時40分には西ゲートの直下まで進んだ。暇なのでゲートで警備するお兄さんと会話をする。
筆者:「パークアンドライドのほうがかなり後から来ても同時に入れるから有利ですよね」
お兄さん:「そうですね」
筆者:「いや、でも車持っていないから無理か」
無料会員登録はこちら
ログインはこちら