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プロダクトを強くするアートマインドセット

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ならば、現代のビジネス環境において求められる新しい価値創造の方法を根本的に問い直すことはできないのだろうか? 私は、それを突き詰めたとき、「ユーザーを熱狂させるほどのプロダクトを作っているかがカギになる。その解は、アートが握っている」と確信しました。

非常識に価値を見いだされる規格外のプロダクト

なぜ、アートなのか?

アーティストは、世界を独自の視点で捉え、既存の枠組みにもとらわれず自由な発想で表現します。アートが持つ本質的な創造性という特性や直感、感性は、ビジネスのイノベーションに不可欠です。

しかもアートは、「非常識に価値を見いだされる規格外のプロダクト」の代表格です。

たとえば、動産の中でも価値が高いとされる自動車の史上最高額は、2018年8月に落札された、フェラーリ「250GTO」。個人売買でありながらも、5200万ポンド、当時約76億円でした。宝石の史上最高額は、2013年11月に8302万ドル(約85億円)で落札された、ファンシー・ヴィヴィッド・ピンク・ダイヤモンド。自動車よりも高額で取引されています。

これに対して、アートはどうでしょうか。絵画の売買価格の歴代ランキング(2025年2月時点)を見ると、15位にランクインしているパブロ・ピカソの絵画ですでに約1億5500万ドル。この時点で動産最高額の宝石の1.8倍以上の価格となっています。圧倒的価格差です。

(注)落札価金額は概算
(出所)各種データをもとに筆者作成

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【非常識な価値が生まれる理由】

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