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「介護は嫁にやらせよう」「家族は忙しいから自分1人でやろう」は破綻する!”介護サービス”を頼らないことは社会迷惑にすらなる

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2人のうち1人がボケたら、面倒を看るのはもう1人。この1人は、患者さんの面倒を看るだけでなく、家事もしなきゃいけないし、場合によっては、生活費を稼がなきゃいけないこともあります。

介護を手伝ってくれる子どもが近くに2、3人住んでいれば、まだなんとかなりますが……。手伝ってくれる子どもが1人しかいない場合はまず無理ですね!

介護サービスを頼るのは、社会のためでもある

編集T:で、でも……。年をとった親の面倒を看るのは子どもの務めだし、なるべく世間様の手を煩わせないっていうのは常識でしょう……? 

長谷川:それ、いつの時代の常識ですか? そんな常識とっくにカビが生えていますよ!

今や、社会の力は積極的にアテにして、介護サービスの利用はもちろん、老人介護施設もバンバン利用するというのが、認知症介護の常識です!

そもそも、日本では2000年から「介護保険制度」が始まって、患者さんは、訪問介護サービスや、デイサービスなどの通所系サービス、介護施設や、福祉用具のレンタルサービスなどを、格安で利用できるようになったわけですが……。

これは、国が「みなさん、この制度を使ってラクして介護してください」と言っている、ということです。言い方を変えると、国が「家族だけで、高齢者や認知症患者さんを看るのはもう無理ですよ」とアナウンスしたということでもあります。

編集T:国が……!

長谷川:家族の中に介護できる人がいない今どきの介護は、介護サービスを使う前提でようやく成り立つもの。それを知らず「嫁にやらせよう」「家族は忙しいから、自分1人でやろう」なんて考えていると、その家庭は……。

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