【家族が「認知症」と診断された時にすべき最優先事項】「要介護認定」の申請タイミングはいつ?「困ってから」では間に合わないこともある

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シニア女性の歩行を介助する女性
「家族が認知症と診断されたときにまずするべきこと」について解説します(写真:MAPS/PIXTA)
認知症介護は誰にとっても他人事ではない身近な問題。自身の親や家族が認知症になったときにどうすればいいか、不安に思う人も多いでしょう。『認知症は決断が10割』から一部抜粋・再構成のうえ、著者の長谷川嘉哉氏と編集者T氏との会話形式で、「家族が認知症と診断されたときにまずするべきこと」について解説します。

ただちに「要介護認定の申請」をする

長谷川:ご家族のどなたかが認知症と診断されたら、すぐに「要介護認定の申請」をしましょう。

編集T:要介護認定って、介護保険を利用するために、市町村の訪問調査員に介護が必要な度合いを判定してもらうやつですよね? 「要介護1」とか「要介護5」とか。あるいは、それより介護の程度が軽い「要支援1」「要支援2」とか。

長谷川:そうです。要介護(要支援)認定を受けることで、介護度に応じた保険給付や介護サービスが受けられるようになります。なので、まだお済みでないなら、できるだけすぐに申請してほしいんですけども。

編集T:すぐに? 介護サービスをすぐに使うつもりがなければ、別にすぐにじゃなくても……。困りごとが出てきてからでいいんじゃないですか?

長谷川:いやいや、そうするお宅がすごく多いんですけど、介護保険って、役所に申請してから要介護認定されて保険が使えるようになるまで、約1カ月かかります。なので、いざ「使いたい」となってからの申請だと、1カ月間は介護保険が使えません。

でもその間に、たとえば、介護者さんが急に入院することになって、患者さんを預かってもらうために1週間ショートステイを使うとします。このとき介護保険を使えないと……。

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