【家族が「認知症」と診断された時にすべき最優先事項】「要介護認定」の申請タイミングはいつ?「困ってから」では間に合わないこともある

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編集T:介護が初めてだと、世の中にどんな介護サービスがあるかもよくわからないから、そういうプランを提案してくれるのは助かりますね。

長谷川:でしょう? さらにケアマネさんは、近所で使える介護サービスを探してくれて、サービスを使えるように手配してくれます。

編集T:つまり、ケアマネさんは、介護計画を立てるプランナーであり、介護サービスの手配師であると。それを家族が自分たちでやらなくていいなんて、めちゃくちゃありがたいじゃないですか!

良いケアマネ選びこそ介護負担を減らす最大のポイント

長谷川:そうなんですよ。最高でしょ? 実際のところ、ケアマネさんは、自宅介護の最強の助っ人。良いケアマネさんについてもらえば、介護負担は激減します!

編集T:そんなに!? ケアマネさん1人で、そこまで違うんですか?

長谷川:もう、ぜんっぜん違います! なんせケアマネさんは、介護保険のプロ。介護保険で利用できるサービスについて誰よりもくわしいので、自宅介護をする上でこの人に頼らないとか、日本ではありえないわけです。

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さらに、ケアマネさんは1人で、担当地域の患者さんを一度に数十人担当しています。それだけの患者さんやご家族と関わっているので、地域で評判のいい医療機関や通所サービス、訪問診療サービス、介護施設もよく知っているわけです。つまり、地域の介護情報をいちばんたくさん持っている人がケアマネさんなんですね。ですから、認知症介護が始まるとなったら、まずはこの人を頼るべきなんです!

編集T:でも先生……そんなにすごいスペシャリストなら、お高いんでしょう?

長谷川:いえいえ、ケアマネさんの費用は、介護保険で賄われます。ですから、介護申請をして要介護認定されれば、利用者はタダでケアマネさんを頼むことができます。まずはこのことを理解して、「良いケアマネさんに頼る!」と決意して、探し始めてください!

長谷川 嘉哉 認知症専門医

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はせがわ よしや / Yoshiya Hasegawa

1966年、名古屋市生まれ。名古屋市立大学医学部卒業。医学博士、日本神経学会専門医、日本内科学会総合内科専門医、日本老年病学会専門医。祖父が認知症になった経験から医師の道を志す。病気だけでなく生活、家族も診るライフドクターとして活動し、医療、介護、社会保障サービスから民間保険の有効利用にまで及ぶ。在宅医療では開業以来、70,000件以上の訪問診療、1,000人以上の看取りを実践している。現在、医療法人ブレイングループ理事長として、在宅生活を医療・介護・福祉のあらゆる分野で支えるサービスを展開している。主な著書に、『親ゆびを刺激すると脳がたちまち若返りだす!』(サンマーク出版)、『認知症専門医が教える! 脳の老化を止めたければ歯を守りなさい!』、ベストセラーになった『ボケ日和』。また『マンガ ぼけ日和』矢部太郎著(すべて、かんき出版)の原案などもある。YouTube『長谷川嘉哉「ボケ日和 転ばぬ先の知恵」チャンネル』も。

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