老いた親の様子に不安を覚えたらまずこれを! 介護の専門書が必ず役に立つわけではない
多くの人は、親が倒れたり、認知症とわかったりして、事前の準備なく、いきなり介護生活がはじまります。
「親の様子に違和感を覚えたときに準備しておけばよかった……」と後悔しないために、まずはなにをするべきか。介護初心者のKが、岩手・東京間の遠距離介護歴12年の実践者である工藤広伸さんに話を聞きました。
※本稿は、工藤広伸さん著『老いた親の様子に「アレ?」と思ったら』から一部抜粋・編集したものです。
当事者の生の声はネット検索しても出てこない
工:ところで、Kさん、なんでわたしに相談しようと思ったんですか? 老いや介護についての専門家や研究者は、世の中にたくさんいますが。
K:そうですね……。くどひろさんは、実際に親の介護を実践されているからです。専門家の方のアドバイスや意見も、もちろん大切ですが、老いた親のことって、きれいごとだけじゃないし、後悔や失敗もたくさんあるんじゃないかと思って。そういう当事者ならではの生の声を聞きたかったんです。
工:なるほど。たしかに、講演会などでも「実際に親の介護をしている当事者の話が聞きたかった」と必ず言われます。最近は介護についてネットで検索しても、介護当事者の話が上位になかなか表示されないので、生の声を求めている人が多いのかもしれませんね。ちなみに、わたしは自分のことを「第3の男」と呼んでいます。
K:なんですか、それは?
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