「抗がん剤投与から1週間」“しばらく平気→一変して副作用のピーク→徐々に回復”の過程で起きるリアルな症状と日々の過ごし方

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それにしてもこの1年間でずいぶんといろんな薬の世話になったものである。それまでは風邪薬すらろくに飲まない生活だっただけに180度様変わりである。現在、抗がん剤以外で日常的に服用している薬と、過去に服用していたもの(入院時を含む)は以下の通りである。

【カロナール錠200・200mg】痛みや熱を抑える/1日3回

【タリージェOD錠・2.5mg】神経性の痛みを和らげる/1日2回

【アミティーザ カプセル24μg】便通を良くする/1日2回

【オキシコドン徐放錠5mg】強い痛みを和らげる/1日2回

【酸化マグネシウム錠250mg】胃酸を抑える、便通を良くする/1日2回

【レボフロキサシン500mg】細菌の感染を抑える/1日1回

【セルタッチパップ70】筋肉痛や関節痛を抑える/1日2回

【プレガバリンOD75mg】過剰に興奮した神経を鎮める/1日1回

【デエビゴ5mg】不眠症治療薬/1日1回

【デノタスチュアブル配合錠】カルシウムを補う/1日1回

膀胱がんと診断されて以降、10種類程度の薬を服用してきた(筆者撮影)

複数の薬が体内に入る恐ろしさ

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薬局を開けるんじゃないかと思うぐらいの量と種類である。がん治療を受けるようになって、こうした薬類に関しては、薬剤師の説明を受けるだけでなく、自分自身でもネットなどで効果や副作用の情報をチェックする習慣が身についた。

常に複数の薬が体内に入り込み、さまざまな作用をもたらしていると考えると恐ろしくもなる。完全に薬漬けになってしまった。こうなったらダマしダマしでも構わないから、がん細胞の増殖を抑え込み、できれば駆逐に向かっていってほしいものである。

この原稿を書いているのは、抗がん剤投与から5日目。副作用はほぼ表れなくなり、2時間ほどパソコンに集中することができるようになった。薬との付き合いはまだまだ続くが、うまく共存しながら次のステップに進んでいければと思っている。

山田 稔 ジャーナリスト

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やまだ みのる / Minoru Yamada

1960年生まれ。長野県出身。立命館大学卒業。日刊ゲンダイ編集部長、広告局次長を経て独立。編集工房レーヴ代表。経済、社会、地方関連記事を執筆。雑誌『ベストカー』に「数字の向こう側」を連載中。『酒と温泉を楽しむ!「B級」山歩き』『分煙社会のススメ。』(日本図書館協会選定図書)『驚きの日本一が「ふるさと」にあった』などの著作がある。編集工房レーヴのブログでは、最新の病状などを掲載中。最新刊は『60歳からの山と温泉』(世界書院)。

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