「すぐに市販薬を使う人」が気づいていない危険性 風邪薬では「風邪は治らない」という事実

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風邪薬
風邪を引いたらすぐ風邪薬と思っていませんか?(写真:sasaki106/PIXTA)
インフルエンザが例年以上に猛威を振るっています。脱マスクの人も増え、人の往来がより活発になる年末年始は体調管理に注意が必要なシーズン。忙しいときほど体調を崩してしまい、病院を受診する時間がとれず市販の薬で対応するという人は少なくないでしょう。
本稿では、『ドラッグストアで「買ってはいけない」「買ってもいい」商品』の著者で科学ジャーナリストの渡辺雄二氏が知っておきたい市販薬の注意点について解説します。

そもそも医薬品とは?

ここで改めて、医薬品の分類について紹介します。効果そして副作用の大きい順に「第1類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」の表記で販売されています。

つまり、「第1類医薬品」は効果が一番高いものの、出る副作用も強い可能性があり、注意が必要な商品ということです。そのため、「第1類医薬品」は薬剤師がドラッグストアにいない場合には販売できません。また、販売時には薬剤師が購入者に対してその薬に関する情報を提供しなければなりません。

「第2類医薬品」の場合は、日常生活に支障が出る程度の副作用が表れる可能性のあるものです。薬剤師または登録販売者が常駐している店舗であれば販売可能で、薬の情報提供義務はありません。

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