渋谷で大行列「マムズタッチ」にコスパ最強「マンモスコーヒー」も!《韓国発の飲食チェーン》がガチで日本に進出し始めた"2つの背景"
「バーガーキング」でいうと、看板商品のワッパーだ。ワッパーは、通常のハンバーガーよりサイズや具材が大きい。チェーン店ではなかなか味わえないボリュームがあり、それを目当てに来店する人もいる。
一方、「ドムドムハンバーガー」は「丸ごと ! ! カニバーガー」や「手作り厚焼きたまごバーガー」など、他チェーンでは提案しないようなメニューが売り。例えば同業他社は秋になると横並びで「月見バーガー」を提供しているが、同社はそうした提案を行わず、あくまでも独自路線を突き進む。

両社のこうした提案は消費者の心をつかみ、それぞれ多くのファンを抱えている。こうした状況を踏まえると、「マムズタッチ」がブレークする可能性は高い。
同店は「母の温かい手」という意味のある店名のとおり、真心を込めて作り上げる手づくりにこだわりを持つ。例えば、鶏肉はチルドで仕入れ、店内で衣づけし揚げるといった手間をかけている。看板メニューの「サイバーガー」はボリュームの大きさにもかかわらずセットで850円とあって、そのコストパフォーマンスのよさからとくに人気が高い。
渋谷店は40日で1億円の売り上げをたたき出すなど、好調な滑り出しを見せている。渋谷というライバル店も多い立地で、これだけの売り上げを上げるには韓流ファンの需要だけでは厳しいだろう。それこそ利用客が一般層にも広がっているという証左にほかならない。
苦境のカフェ業界で躍進できそうなワケ
次に「マンモスコーヒー」だ。同店は韓国から来たブランドであることを自分たちから強く発信していない。あくまでもいちコーヒーチェーンとして、日本市場で勝負をしようと考え、進出してきているのだ。
現在、日本のカフェ業界は苦境にあえいでいる。帝国データバンクの調査によると、2024年度の「喫茶店(カフェ)」の倒産件数は急増しており、過去最多のペースになっている。
原因はコーヒー豆の高騰だ。そこに人件費の上昇も加わり、販売価格に転嫁できずに苦しい経営を強いられているカフェは多い。
そうした環境下で「マンモスコーヒー」は大きなアドバンテージを持つ。飲食店が利益を出すには、FLR(原材料費、人件費、家賃)という3つのコストをコントロールしなければならない。現在、3つのコストすべてが上がっているが、「マンモスコーヒー」はその中のLとRを抑えることができるモデルになっている。
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