渋谷で大行列「マムズタッチ」にコスパ最強「マンモスコーヒー」も!《韓国発の飲食チェーン》がガチで日本に進出し始めた"2つの背景"

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ただ最近は、2024年9月にオープンした「鳥貴族」が4時間待ちの行列になったり、「スシロー」が最新システム「デジロー」を導入したお店をオープンさせて話題を呼んだりと、徐々に潮目が変わってきている。そして、同様の変化は日本国内でも起きており、韓国チェーンが成功しやすい土壌が整い始めている。

韓国に進出した鳥貴族の店舗(写真:エターナルホスピタリティグループ提供)

韓国チェーンが日本で根付き始めた要因として大きいのが、市場の醸成だ。日本と韓国は歴史問題などで対立が続いているものの、ポップカルチャーでの交流は盛ん。とくに若者を中心に、コスメや音楽などを通して韓国文化を好む人は多い。

その影響を受けて、新大久保が韓国文化の一大集積地になったりした。ただ、盛り上がりは一部の地域と人に限られており、一般層にまで広がりきっていなかったのも事実だ。

しかし、その状況に大きな変化が見られている。背景を理解するために、過去4回あった韓流ブームを整理しておきたい。

・ 第1次ブーム(2003年頃):「冬のソナタ」で韓流という言葉が定着
・ 第2次ブーム(2010年頃):KARA、少女時代、BIGBANGでK-POPが定着
・ 第3次ブーム(2016年頃):チーズドッグ、チーズタッカルビがSNS発で大ヒット。新大久保が聖地に
・ 第4次ブーム(2020年頃):「愛の不時着」や「梨泰院クラス」 など、ネット配信のドラマが大ヒット

なかでも大きな影響を与えたのが、コロナ禍の中で起きた第4次ブームだ。行動制限の影響で「ネットフリックス」をはじめとした動画配信サービスの加入者が増加し、韓国ドラマが世代を問わずヒットしたことは記憶に新しい。

ドラマで飲食シーンが映されたことなどから、韓国料理に対する日本人の関心も高まった。その結果、多くの企業が韓国料理業態の店を出し、コロナ禍中、そしてコロナ禍明けの外食ニーズを取り込んでいった。

コロナ禍の中で大きく成長できた2つの理由

韓国料理業態が受け入れられた理由は大きく2つある。

1つが、訪韓意欲の高まりだ。コロナ禍が起きる前、韓国への旅行人気は空前の盛り上がりを見せていた。2019年に韓国を訪れた日本人の数は前年比11%増の約327万人で、7年ぶりに300万人の大台を突破(韓国観光公社まとめ)。出国先別でもアメリカ、中国とともに、つねにトップ3に入るほどの人気ぶりだった。

しかし、そこにコロナ禍が襲いかかる。その結果、韓国に行きたいが、行けなくなった人があふれた。そうした人たちの受け皿になったのが、韓国料理業態だった。当時は現地のストリート感を再現したお店が増えるなど、訪韓意欲の高まりを意識した提案も多かった。

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