「パン、ラーメン、うどん、ケーキ、お菓子も…」平気で「小麦粉」ばかり食べる人が知らない"ヤバすぎる真実"

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【小麦粉の安全性問題③】「プレハーベスト」

外国の小麦には「プレハーベスト」といって収穫直前に「除草剤」が散布されているケースがあります。

なぜ収穫直前に除草剤をまくのかというと、枯らしてから収穫したほうが効率がいいからという理由です。

この「プレハーベスト」に使われるのが「グリホサート」です。

「グリホサート」は世界で最も多く使われている除草剤で、小麦に対しても多く使われています

しかし、この「グリホサート」は残留が多く、発がん性を不安視する意見もあります。

私に言わせれば、安全性は「黒」ではないけれど、「真っ白」ともいえない「グレー」です。

ちなみに日本の小麦栽培においては「ポストハーベスト」もプレハーベスト」認められていません

「ダブルスタンダード」がまかり通っているわけです。

おやつの小麦粉問題、どうすればいい?

では「安全性の高い小麦粉」を使いたいならどうすればいいでしょうか。

「国産小麦」「有機JAS農業のもの」を買うしかありません。「裏ラベル」である「原材料表示」をよく見て買いましょう。

しかし、日本で消費されている国産の小麦粉は、わずか1割程度。国産小麦の生産量は増えてはいますが、現状においてはほとんどが輸入小麦です。

最近は物価が高くなりましたが、それでも「リースナブルな値段で買えるお菓子」は輸入小麦が使われているものが大半です。

そうであれば、やはり「安心できる材料」を使って手作りするのが一番ではないでしょうか。

そしてお菓子は必ずしも小麦粉を使う必要はありません

米粉を使ったり、ご飯を使ったり、サツマイモフルーツゼリーを使ったものでもいいわけです。そのほうがバリエーションも広がります。

私が長年かけて「無添加×安心×美味しい」「軽食・おかずにもなる」をコンセプトに考案した「安部おやつ」には「小麦粉を使わないおやつ」もたくさんあります。

安部司氏が「無添加×安心×美味しい」「軽食・おかずにもなる」をコンセプトに考案した「安部おやつ」の人気メニューのひとつ「米クドチーズケーキ」(写真:『日本人なら必ず食べたい安部おやつ』より)

米粉を使った「米クドチーズケーキ」「大人の珈琲小豆ゼリー」「新食感! お麩ラスク」など、小麦粉を使わないヘルシーなお菓子もたくさん紹介しています。

安部司氏が「無添加×安心×美味しい」「軽食・おかずにもなる」をコンセプトに考案した「安部おやつ」の人気メニューのひとつ「大人の珈琲小豆ゼリー」(写真:『日本人なら必ず食べたい安部おやつ』より)

ご自身はもちろんのこと、お子さんや家族には「安全なおやつ」を食べさせてあげてください

安部司氏が「無添加×安心×美味しい」「軽食・おかずにもなる」をコンセプトに考案した「安部おやつ」の人気メニューのひとつ「新食感! お麩ラスク」(写真:『日本人なら必ず食べたい安部おやつ』より)
安部 司 『食品の裏側』著者、一般社団法人 加工食品診断士協会 代表理事

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あべ つかさ / Tsukasa Abe

1951年、福岡県の農家に生まれる。山口大学文理学部化学科を卒業後、総合商社食品課に勤務する。退職後は、海外での食品の開発輸入や、無添加食品等の開発、伝統食品の復活に取り組んでいる。NPO熊本県有機農業研究会JAS判定員、経済産業省水質第一種公害防止管理者を務めつつ、食品製造関係工業所有権(特許)4件を取得。開発した商品は300品目以上。

2005年に上梓した『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社)は、食品添加物の現状や食生活の危機を訴え、70万部を突破するベストセラーに。その他の著書に『食品の裏側2 実態編 やっぱり大好き食品添加物』(東洋経済新報社)などがある。

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