2013年度新卒採用動向調査【12月下旬現在】 その1--2カ月遅れ影響やプレエントリー数の変化は?

 

●大手企業志向の強い早慶クラス

就活で学生が苦しむ原因の1つが大手企業志向だ。そもそも大手企業の採用数は限られているから、学生全体の数パーセントしか内定を得られない。

大手志向度を大学階層別で分けてみると、きれいに分かれる。最も大手志向が強いのは早慶クラスで78%が大手を志向している。旧帝大クラスも大手志向が高く、73%だ。しかし上位国公立クラス、上位私大クラスになると、50%に落ちる。そして中堅私大クラスは36%、その他私大クラスは33%と、さらに下がっていく。大学クラスが下がるほど大手志向は薄まる。学生は厳しい状況をある程度認識している。

やや特異な傾向を示しているのは「その他国公立クラス」だ。大手志向は42%だが、「規模を問わない」は43%もいる。地元志向が強いのだろう。

図10:志望する企業規模(大学層別)
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●企業の二極化に拍車がかかるプレエントリー状況

2カ月遅れの採用広報開始が、プレエントリー数に与える影響はどうだったのか?

まず言えるのは、前年度と比べて期間が大幅に短縮し、わずか1カ月未満の期間なのに、前年同時期比較で約6割の企業が前年同レベルか、それ以上のプレエントリー数を獲得していることだ。おそらくこれは志望意識が「希薄な母集団」だろう。

その一方で3~4割以上も少ない企業が約3割ある。企業規模にかかわらず、母集団形成の格差が広がっているようだ。

図11:プレエントリー数の増減(企業・規模別)
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学生のプレエントリー社数はどうだろうか。文系のプレエントリー数は前年対比では大きく落ち込んでいる。また「81社以上」の割合は、昨年の34%から今年10%へ大幅に減少している。理系も文系と同じ傾向を示し、大幅に落ち込んでいる。「40社以下」は全体の70%(昨年47%)を占めている。比較対象期間が前年と比較すれば約3分の1になっているわけだから、プレエントリー数が落ち込んでいるのは当然であろう。

 

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