2013年度新卒採用動向調査【12月下旬現在】 その1--2カ月遅れ影響やプレエントリー数の変化は?
●昨年どおりのスケジュールを希望する学生
一方の学生の受け止め方は異なっている。「昨年通りが良かった」が39%で、「どちらでもない」の25%を大きく上回っている。中でも早慶クラスでは「昨年通り」を支持する学生は47%に達している。早慶クラスほどではないが、私立大では総じて「昨年通り」を支持する傾向が目立つ。これに対し、旧帝大クラスでは12月が「ちょうど良い」とする意見が比較的多い。国立理系学生では「就活期間の短縮→研究時間の確保」を望む声が多い。「もっと遅くすべきだ」との意見は全体で11%にすぎない。企業では1票も入らなかったが、「10月よりもっと早めるべきだ」との声も3%とわずかではあるがあった。
それぞれの理由を見てみると、
【ちょうどよい】
・今までが異常だ
・短期で集中してやれるのがいい
【もっと遅くすべきだ】
・学業に専念することができて非常に良かった
・4年の秋学期や、修了時からのスタートが良い
【どちらともいえない】
・時間が少ない分、その使い方によって左右して来ると思う ・今はまだ、どうこうとは言えない。ただ、2カ月の情報公開期間の短縮により精神的な焦りは感じられる
【昨年通り(10月)が良かった】
・セミナーへの参加機会が減る
・大学院生は研究との両立が大変
・就活生の不安をあおっただけ
【10月よりもっと早めるべきだ】
・時間に追われながら就職活動をしなければならず、満足のいく就職活動ができない
・こんな短期間で将来を決められるわけがない
「短期決戦」とマスコミから煽られる中で、「焦り」を隠しきれない学生の姿が垣間見える
図2:2カ月遅れの採用広報開始について(学生)
[+]画像拡大