2013年度新卒採用動向調査【12月下旬現在】 その1--2カ月遅れ影響やプレエントリー数の変化は?
HRプロは、2011年12月16日から28日にかけて、上場・未上場企業の採用担当者を対象にした13年度新卒採用の動向調査を実施し、457社から回答を得た。また本調査と同時期に、口コミ就職サイト「みんなの就職活動日記」(楽天)と共同で、12月19日から30日にかけて学生側の就職活動状況のアンケート調査を実施している。2つの調査結果について2回に分けて報告する。
今回は、採用広報が2カ月遅れたことに対する企業・学生の意見や、インターンシップ、採用計画数の増減、12月下旬時点でのプレエントリー数の対前年変化などを取り上げる。
●採用広報開始時期の変更には意見が割れる企業
日本経団連による倫理憲章の改定により、企業の採用広報開始がこれまでの10月から12月へと2カ月遅れたことに対して、企業と学生はそれぞれどう受け止めているのだろうか。
まずは企業側から見てみよう。
最も多かったのは「どちらともいえない」の39%で、「ちょうどよい」「もっと遅くすべきだ」「昨年通り(10月)が良かった」という意見はそれぞれが16~18%と、ほぼ同数に意見が割れる結果となった。10月1日より「もっと早めるべき」との意見はすべての企業規模でゼロだった。企業規模別に見てみると、「昨年通り」を支持するのは大手企業に多く、「遅くすべきだ」という声は中小企業に多い。
それぞれの理由を見てみると、
【ちょうどよい】
・企業側としては準備期間が長くなり、例年よりも良いものが出来た
・学生は落ち着いて就職活動をしている印象を受けた
【もっと遅くすべきだ】
・中小企業にとっては、10月開始が早すぎてそれどころではない
・卒業年度でもないのに就職説明会があること自体おかしい
【どちらともいえない】
・学生がどう動くのか読みにくくなった
・得をした方がいるのでしょうか
【昨年通り(10月)が良かった】
・説明会に参加できない学生が増え、企業側も優秀な学生に会えるチャンスが減る
・学生の企業研究にかける時間が短くなり、中小企業はどうしても埋もれてしまう
図1:2カ月遅れの採用広報開始について(企業)
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