「世間体との闘い」2児の不登校で手放した親の見栄、“頑張る”をやめたことで母は子どもの才能に気づいた

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真由美さんはそんな息子さんを頼もしく感じています。

「結果はどうなるかわかりませんが、ひとつ行動を起こしたことがすごいと思っています。きっとこういうことの積み重ねが大事なんですね」

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娘さんへの気持ちも変わってきたようです。中学2年生の娘さんは今も不登校で、勉強はしていませんが、推しに夢中で、家で元気に過ごしているとのこと。たまに家の手伝いをしてくれるそうです。

「私もまだ不安が消えたわけではありません。つらいと思うこともあります。でも、子どもは自分で生きていく力を持っているので、その子らしくしっかり生きていけばいいな。子どもを幸せにするために、まず自分が幸せになる。泣いている場合ではありませんね」

子育てに一所懸命だからこそ苦しむ

【ランの視点】

私のところに相談に来られる親御さんは一所懸命な方が多いです。子どもをいい子に育てようとまじめにやってきたからこそ不登校になるとショックが大きいのです。

真由美さんのお話に世間体や育児書のことが出ましたが、社会で生きていくためには世間の価値観を知ることは必要ですし、専門家のアドバイスが豊富な育児書も重要です。ただ、それらを追いかけ他人軸で生きるようになると、自分自身が不在になるので生きづらさを感じるようになります。

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