「息子の不登校をきっかけに、自分と向き合う中で忘れていた夢を思い出し、実現するなんて思ってもいなかったです」
由紀さん(仮名、44歳)は、中学生(女の子)と小学生(男の子)の子どもがいるお母さんです。なぜ、息子さんが不登校になってしまったのか、それには由紀さんが子どもだったころに抱えていた、あるわだかまりが関係していたことがわかりました。
そこに気づけたことで、息子さんだけではなく、由紀さん自身も変わっていった話をご紹介します。
押したり引いたりの毎日
由紀さんの息子さんは小学4年生から学校に行けなくなりました。
「低学年の頃から頭痛や腹痛を訴えてきて、月曜日になると学校に行くのがしんどいと言い出すようになりました。最初は体質のせいだと思っていたんです」
「小学4年生の秋頃から少しずつ学校に行かない日が増えてきて……。この頃の私はどうしていいのかわからず、とりあえず休ませたり、『今週3回学校に行ったら〇〇買ってあげるよ』とご褒美をちらつかせたり、『行ってくれないと私は仕事をクビになる』と脅したり。とにかく学校に行ってほしいという一心で押したり引いたりの毎日を繰り返していました」
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