どん底に落ちた不登校を機に夢を叶えた母の教訓 子どもが失敗から学ぶ機会を奪ったことを後悔

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由紀さんはインナーチャイルド(幼少期の未解決な感情や心の傷)を癒やしていきました。それに伴い考え方にも変化が起こります。

「わかったのは、不登校を解決するには方法も大事だけれど自分がぶれていたらダメだということ。地盤がしっかりしていないと家が建たないように、私自身が変わらないといけないことがはっきりとわかりました」

自分が変わると現実が変わりだした

由紀さんは日常生活のなかで行動を変えていきます。

「子どもたちの話を否定せずに話を聞くようになりました。これまでは子どもが学校から帰ってくると、私のタイミングで、私が聞きたいことを聞き出していたんです。上の子はそれで問題がなかったので、何も疑問に思いませんでした。でも、息子のほうは違う。苦しい気持ちを吐き出せていなかったんです」

「『僕なんか死んだほうがマシだ』と息子が言った時、あれこれ言うのではなく、ただ『苦しい思いをしてたんだね』とぎゅっと抱き締めるだけでよかったんです。私はいつも『学校に行かないと人生がダメになる』というメッセージを送っていたと思います」

由紀さんは子どもの話を聞く時「まるで憑依したかのように、子どもが感じていることを感じ取るようにしている」と言います。子どもの目線に下りて、子どもの気持ちを同じように受け止める大切さを実感されたんですね。

「子どもの目線に下りると、学校に行けない息子の気持ち、勇気を振り絞って行事に出かける日の息子の緊張感が手に取るようにわかります。そして、『私はいつもがまんしている』という上の子の思いも受け止められるようになりました」

「私自身、自分のことも大切にするようになりました。今まで家族で外食する時は、家族が選んだものを見てからメニューを選んでいました。何も疑問に思わずやっていたことなんですが、今は自分が食べたいものを選んでいます(笑)」

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