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「地方がどんどん壊される」本当の"原因"は何か 木下斉vs永谷亜矢子対談【前編】

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  • 木下 斉 まちづくりビジネス事業家
  • 永谷 亜矢子 立教大学客員教授 株式会社an代表取締役
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永谷:「滋賀には琵琶湖があります」「彦根城や温泉、近江八幡など素敵な場所もたくさんあります」と、滋賀の魅力をアピールするのはよいのですが、どうしても目線が「滋賀県内」の域を出ないというか。

プロモーションするなら、滋賀は京都に近いという「地の利」をもっと生かすべきだと思うんです。

たとえば、お隣の京都・比叡山にほど近い雄琴温泉は、名湯として知られており、京都駅から20分で着くんです。京都に来ている観光客は嵐山に行ったり、わざわざ2時間半かけて天橋立まで行ったりするでしょう?

京都はすでに過剰に観光客が押し寄せて飽和状態なわけですから、「京都に観光で来る人たちに向けて滋賀の魅力をプロモーションする」という発想があってしかるべき。旅行者の導線、人の流れに沿って、適切なプロモーション施策を打てば、効果はより出てくると思うんです。

その地域にいる方は、自分たちが日々目にする光景が当たり前になりすぎて、「何が外の人にとって魅力となるか」がわからなくなってしまいがち。「外から来る人の目線」に立ってものを考えるべきですよね。

価値があるのは日本の歴史や伝統、自然、文化遺産

木下:自分たちの地域の魅力を俯瞰して認識することが、まだまだできていないですよね。下手すると、魅力ある貴重な観光資源を潰して、そこに変な観光施設を建てるようなことが、まだまだ起こっていますし。

永谷:そうそう。それも残念なことに、「外国人が本当に求めているもの」をまるで把握していなかったりします。日本のありのままの歴史や伝統、自然、文化遺産にこそ価値があるのに。

木下:日本が好きで来る外国人は、日本人より日本に詳しかったりしますからね。余計にがっかりされてしまう。

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