「ほっかほっか亭」成功掴んだ創業者の驚く選択 「先が見えない生き方のほうがはるかに楽しい」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ほっかほっか亭 フレッシュネスバーガー
ほっかほっか亭の創業者が次にいどんだもの(写真:フレッシュネスバーガー公式サイトより引用)
人生の風景を一変させる言葉――。それこそが「名言」だと著述家の真山知幸氏は定義している。とりわけビジネスの世界では、状況のとらえ方次第で、多くの人がピンチだと考える場面で、攻めに転じることができたりする。時代に変革をもたらしたトップリーダーたちは、いったいどんなふうに考えて、既存の枠にとらわれない発想を行ってきたのか。真山氏の新著『逆境に打ち勝った社長100の言葉』から一部抜粋・再構成し、名リーダーの名言から読み解いていきたい。

くら寿司創業者の名言

・「保守的な寿司業界なればこそ、ビジネスチャンスは大きいのではないだろうか」(田中邦彦)

田中邦彦は1951年、岡山県生まれのくら寿司の創業者。実家が野菜から日用品までを扱う商売をしていたため、幼い頃から注文取りや配達などの手伝いを行っていた。

桃山学院大学経済学部を卒業後は、お酢の老舗メーカーに就職するものの、それはあくまでも起業するための経験。お酢メーカーの仕事として、寿司屋に出入りするうちに、田中は寿司業界の非効率さに気づいた。

それは、郊外の寿司屋の場合、売り上げのほとんどが出前であるにもかかわらず、重視してお金をかけているのは店内のカウンターでの寿司作りということ。田中は出前専門寿司屋を大阪府堺市で個人創業して、ヒットを飛ばした。

さらに、個人創業から飛躍するために選んだ形態が、回転寿司である。「1皿100円、化学調味料無添加」という大胆な試みにチャレンジ。鮮度にもこだわり、QRコードシステムで皿を管理して、時間がくれば廃棄するシステムを作り上げた。さらに非接触の抗菌寿司カバーも開発し、特許を取得している。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事